長谷川研究室の目的

名古屋大学 未来材料・システム研究所

長谷川研究室が所属する「名古屋大学 未来材料・システム研究所」は、地球規模での資源制約および環境制約の下、自然と調和する豊かで安全な人間社会の持続的発展を支えるため、材料からシステムに至る領域の研究課題に取り組んでいます。

その中で、本研究室はバイオマス、特に廃棄物系バイオマスに着眼し、カーボンニュートラルの考えに基づいて地球温暖化の原因の一つとされる二酸化炭素の排出量を低減しながら、社会活動に必要不可欠なエネルギーを発生させるシステムの構築を目的として研究を行っています。

より効率良くエネルギーを発生させるにはどうすべきか、その過程で発生する有害物質をいかに除去するか、発生したエネルギーをより有効に利用するにはどうすべきかなど、実用化に向けて解決しなければならない課題を一つずつ解決しながら、最終的には日本国内のみならず世界に目を向け、本システムを広く社会に普及させることを目指しています。

カーボンニュートラル
植物由来のバイオガス燃料などが燃焼して発生する二酸化炭素は、もともとその植物が成長する過程で大気中より吸収されたものであるため、大気中の二酸化炭素総量には影響しないという考え方。

長谷川研究室の研究テーマ

タイ・ナコンナヨク県バイオガスプラント
タイ・ナコンナヨク県バイオガスプラント

本研究室の研究テーマは、含水有機廃棄物のメタン発酵と、そこから発生するメタンガスの利用システムです。

具体的には、高効率小型メタン発酵システム、発生したメタンガスを高濃度にして貯蔵する燃料タンク、そのメタンガスを利用した発電システムやメタンガスを燃料として走行するバイオメタン自動車などの開発・実用化です。

2013年には、経済産業省の貿易投資促進事業としてタイのナコンナヨク県にパイロットスケールのバイオガスプラントを設置、3年間にわたってオペレーションを実施することにより、実機スケールでのプラント操業への目処をたてることができました。